郡山に住むようになって、初めて見た造花の彼岸花。
昔のこの地域はお墓参りの時期にはまだ寒くてお花が手に入らなかったから、こういうのが今でもお彼岸の時期になると店頭に売られていると聞いたことがある。
残念ながら、この花をもってお参りに行く場所がないので私は買ったことはないが、まぶしい原色にずっと心を惹かれていたのでおもわず写真を1枚撮ってみた。
その日の午後、あの大地震があった。
今回の地震で不幸にも亡くなられた皆様に、この彼岸花をささげます。
前回のブログには「日常生活を送れるくらい」と書いたが、それはそのあとのもっともっとひどい現実を知る前の事。
結局あの日からは毎日毎日、私もその周りの人たちも、喜怒哀楽の四隅を激しく行ったり来たり。みんなが感情のギリギリのラインで怒って泣いて笑っている。ずっとそれを繰り返していた。
会う人みんなの目に涙がにじんでいた。
先が見えないことがこんなに怖いなんて知らなかった。
それでも、私の周りの人たちは少しだけ平静を取り戻して、あの日から止まったままの日常をスタートさせるべく動き出してきた。
私の日常は料理教室をやることだけど、あとちょっとだけ、料理教室を再開するには時間が必要。
ごめんなさい。
今は、動ける人・動かなきゃいけない人のお手伝いをすることが私のやること。
今私にできる唯一のこと。それをちょっとづつ重ねていって私の日常を取り戻そう。
みなさんも新しい一歩を踏み出されていますように。。。
それから。
私なんかより、ずっとずっと大変な思いをしている方がほんとうにたくさんたくさんいるというのに、私のことをいろんな人が思い出してくれて、心配してくれました。
心配させてしまっているのも大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。なのに、何もお返事ができませんでした。
大丈夫と言えばうそになるし、不安だと言ってしまえばとめどもなく感情があふれ出て止まらなくなってしまいそうで、どちらの気持ちを伝えていいのか分からずに、ずっとずっといただいたメールやコメントにお返事を出来ないままでいました。ごめんなさい。
コメントもいただくたびに感謝して、涙を流しながら拝読しました。ありがとうございました。
ちょっとまだ、個々にお返事を書くことができないので、ここでお礼をさせてください。
みなさん、ありがとうございました。もう少ししたら、またお礼参りさせてください。
被災された皆様が一日も早い普通の生活を取り戻されること、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
そして、原発事故の一日も早い終息を切望し、その作業にあたられている方に強く感謝をいたします。
一福島県民として、福島の雄大な自然とその恵みを体いっぱいに享受できる日が来ますように。
失って初めて知ったけど、やっぱり私は福島県が大好きなんだね。