今日は、ヴェネツィアから電車で90分程の距離にあるバッサーノ・デル・グラッパという町へ一人足をのばしました。
視界の果てに山が見えると心なしかほっとします。イタリアは、低い丘がずっとつらなっていたり、ひたすら平野だったりと、視界に山がぶつかるということがあまりないですから。
詳しくは後日の旅行記に書くとして、この街で美味しいお昼をいただいたきました。
帰りの電車には暖かい日差しと春の風が一杯入ってきて、胸がいっぱいになりました。
車窓からみえるのは、畑を耕すトラクターや、色とりどりに咲くレンギョウ、ハクモクレン、、ボケ、モモ。地べたを埋めるようにオオイヌノフグリの青やタンポポの黄色が散りばめられていました。
電車が止まるとときおりカッコウの鳴き声がきこえます。
福島でいうと5月くらいの陽気です。
体いっぱいに春を吸い込みたい時期に昨年は、あんあことあって窓も心も締め切ったまま、厳しい夏を迎えそのままなし崩し的に長い冬を迎えてしまいました。
イタリアにきてまだ3日なのに故郷が懐かしいです。
福島にも今年は早く春がきますように。みんなが春のよろこびをいっぱい享受できますように。
帰りの電車は車窓の景色を眺めていたらホロリとしてしまいました。
デザートにいただいたチェリーのグラッパ漬けが効きすぎたのかもしれません。
そんなこんなでヴェネチアにに戻ると、降りたホームにホームにマリーサとルチアの姿が。なんでナポリの二人がここに!?一同大興奮。料理教室の仕事でヴェネツィアまできていたのだとか。
しかし、二人はすぐに隣のホームの列車にのらなければいけず、とりあえず固いバーチョを交わしてすぐにわかれた。突風のような邂逅だった。
ミラーコロ!!!
調子を崩していると聞き、最近はなかなか会えず仕舞いだったが、元気そうなマリーサに会えて心底安心した。私も元気に旅が続けられそう