3月のイタリア滞在で最初に訪れた場所はヴェネチアでした。
イタリア通いも早10年。実は、これまでご縁がなくてヴェネチアには足を踏み入れたことがありませんでした。
そのため、私にとってはヴェネチアが唯一残されたイタリア国内のメガ観光地。
ちょっとミーハーな気分でのイタリア滞在スタートとなりました。
ヴェネチアでやってみたかったことはバカーロ巡り。バカーロとはヴェネチア特有の立ち飲みのワインバー。営業時間も早いところだと朝の8時くらいから。
えっ。そんな時間からお酒呑んじゃっていいんですかっ。
そんなわけで、初めてのヴェネチアにも関わらず、観光もそこそこにバカーロ探し。
一軒目は、難なく見つけることができた、老舗 Do Mori。
老舗の雰囲気に押されて(しかも滞在初日だったので、イタリアンテンションになっていませんで・・・・)、あまり写真をパチクリ撮りませんでした。小心者。
天井からぶら下がる沢山の鍋と薄暗い店内。
カウンターに並ぶチケッティと呼ばれる一口おつまみ。
いくつか気になるものをプロセッコと一緒にいただきました。この時点で朝の9時。
子ダコのオリーブ煮がおいしかったかな。
朝一番ということもあり、お店は人影もなく、私とカウンターのお兄さんだけ。
ぼそぼそとおしゃべりをしていると、イロイロ食べさせてくれました。
アンチョビとゆで卵のサンドイッチがこれまた美味しかった。
初日のイタリア、美味しいプロセッコと楽しい会話で気持ちがふっとほぐれて楽しい旅になる予感です。
朝ワインですっかりご機嫌になり表へ。
何やらここ、人でにぎわっています。ワインの気配がする!!!
Do Moriから数十メートルのところでハシゴ酒することに。
ここは地元のオヤジ達であふれかえっていました。
ここではグラスの赤ワインを飲みながらしばしオヤジ観察。
どうやら朝の一仕事を終えたオヤジ達が、くいっとワインを引っかけて、空きっ腹にサンドイッチを詰め込んで、おしゃべりして立ち去るといったかんじ。
これが普通のイタリアの街なら、ワインがカプチーノに、サンドイッチがコルネット(甘いクロワッサン)に置き換わりますが、顔馴染みと朝のおしゃべりを楽しむ光景はどこも一緒です。
朝からワインが許されるのはヴェネチアが車社会じゃないから???
運河でゴンドラ、バポレット(水上バス)、水上タクシー以外、あとは自力で歩くのみですから・・・。
そんな事を考えながらの朝から楽しいハシゴ酒でした。
このまま一日飲みつくすぞ(←私、ひとり旅です・・・・・)と心に誓って再びヴェネチアの運河の方へ。