さて、ランチを軽く失敗した私は、一旦ホテルに戻り休憩。
その後もう一度、外出してバカーロを目指すことに。
しかし・・・・・。
方向音痴、というか、地図が絶望的に読めない私は迷宮のようなヴェネチアではひたすら迷う。
午前中からいい気になってワインを飲んでフラフラしていたので、もう地図を読む集中力は残っていない模様。
でも、ご心配なく!!
やばっ。迷った!!と思ったらとりあえず十字路などの標識をみます。
そうすると、 Per FS(駅方向)、→ REALTOなどの矢印がそここに出ています。
ヴェネチアはどんな路地裏に迷い込んでも、最終的には、リアルト橋・サンマルコ広場もしくは駅にたどり着くことができます。
矢印に従って歩いているととんでもない細い薄暗い路地を通されたりして、途中心細くなるのですが、向いから同じようにこの矢印をたどって不安そうな顔をして歩いてくる観光客とすれちがったりするとちょっと安心してみたり。
自分が全くどこにいるか分からず、ただひたすら歩くって普通だったら、特に外国だったらとても怖いこと。
だけど、絶対駅か、リアルト橋にたどり着けると分かっていればそんなのも平気。
迷うことを楽しめるのです。
いわばこの看板は、ヴェネチアにおいてアドリアネーの糸玉。
ギリシャ神話より
ミノタウロスを倒しにいった勇者のような気分で、でも、ここはヴェネチアだからミノタウロスはいないや・・・なんて思って歩いていたら、ちょっとした変態に遭遇しました。ひいいい。
(あ、この写真の人は変態ではありません。写真を撮っていたら勝手に映り込んできました)
勇者気分もふっとび、本来の目的を思い出しました。
私、ラビリンスごっこをしたいんじゃなくて、バカーロにいきたいのだった。
気付いた時には時すでに遅し。
歩き疲れて足もいたいし、薄暗くなってきているし。
矢印見ながら歩いているうちにますます行きたい場所から遠のいて、しかも自分の現在地も分からない状態に。
数件、気になっていたバカーロがあったもののたどり着けず。
しばらくむきになって探したものの見つけることができず、再び矢印を見ながら駅方面へ帰ることに。
駅から徒歩5分のホテルを予約していたので、とりあえず駅まで帰れれば一安心。
もう、再度地図を見ながら捜し歩くのもおっくうになってしまい、最大限、自分の鼻を利かせてホテル近くで何か美味しそうなものが食べられるお店を探しました。
そんなわけで、ヴェネチアといえばこれ。
サルデ・イン・サオール。
衣をつけて揚げたイワシを玉ねぎと一緒にマリネをしたもの。
美味しかったです、やっぱり。
ワインはもう飲み疲れてしまったのでスプリットと呼ばれるヴェネチアの食前酒で変則的な組み合わせにしてしまいました。。
カンパリよりオレンジ色が強く、風味は柔らか。
夕日の色と一緒で夕方の食前酒にもってこいです。ヴェネト滞在中はずっとこればっかり飲んでいました。
歩き疲れて、いすに腰を下ろすとどっと疲れが。
ギリシャ神話もよかったのだけど、 今の気分は
少しのことにも、先達こそあらまほしき事なり。
BY 吉田兼好
ヴェネチアにほしきものは、矢印にあらず。GPSかグルメで地理感覚に優れた友人こそあらまほしきことなり。
BY 柴田真夏
次はヴェネチアに詳しい人にどこか美味しいお店に連れて行ってもらいたいと思っています。
先達は大事。
そんなわけで浮かれ調子のヴェネチアでの1日が過ぎゆくのでした。
あらまほし。
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