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イスタンブール滞在記7 ワイン事情

さて、トルコ編1回目に、酒がない!!!と書きたてた。

イスタンブールのお酒事情ってどうなってんのさ???
と、いう視点から番外編的な記事をあげときます。



イスタンブール到着三夜目。ワインの禁断症状が現れた我々は、背に腹はかえられぬ、とホテル近くののTHE観光客レストランへ。

「ワインある??」と入口で聞くと、値段表を渡される。
赤ワインのフルボトルが40~70TL。

40TLって、日本円に直せば2000円ちょいなので、レストランで2000円でフルボトル飲めたらいいじゃない??って思うかもしれない。いや、実際そうなのだけど。
しかし、一般的なトルコの物価からすると40TLって4000円くらい。
お酒が、他のものの値段と比較しても断然高い。

これで美味しいワインだったら40TL払いましょうって事にもなろう。しかし、出てくるのはトルコワイン。
決してトルコワインが美味しくないわけではないのだけれども、どうしても「値段の割に」感が付きまとってしまう。
それはなぜかというと、酒税の問題。

ここからは、手抜きしてウィキペから引用。
トルコのブドウ栽培面積は世界屈指である[1]。イスラム教徒が人口の99%(データは2005年、スンニ派が大多数)を占める国ではあるが、飲酒に関しては比較的寛容であり、トルコワインの他にもビールやラク(トルコで一般的な蒸留酒)の国産銘柄が多数ある。しかし旅行者の飲酒を認めている他のイスラム教国と同じく酒税が非常に高いため、ブドウは主に食用(生もしくは干しブドウ)として栽培され、ワイン用は栽培面積の3%程度である。また生産されたワインの4分の1は蒸留してラクにされる。

酒税が高いために、フツーのワインでも結構いいお値段になる。


「飲みたいんでしょ?じゃあ、ちょっと高くてもお金出すよね???」
という足元見られている感が否めない、ワインリストの価格。



うーーん。なんか癪に触るなぁと、渋っていたら
「今日は特別、50リラのワイン、35リラにしますよ」
と、ウェイターのおじちゃん。

えっ???レストランでも値引き交渉OKなの???
なんちゅう国じゃ。

でも、飲みたい欲求には勝てず、Rちゃんと二人、1本のワインをじーーーっくりいただく。
スペインにいる時は、文字通り、ワインを湯水のように浴びるほどのんでいたのだけれど、ここの国ではワインは貴重品。
いくら観光客向けの店とはいえ、2本目に突入することは許されない雰囲気・・・。
大事に、かみしめて飲みこみますよ、そりゃあ。

宿泊した場所は旧市街のスルタンメフメット地区。ここは、THE観光一等地なので、お酒が置いてある店は酒さえありゃ―いいんでしょ???という感じで、ご飯がマズイのもちょっと萎える要素が・・・。
 トルコの居酒屋であるお酒もあって、ゴハンも美味しいメイハネに一度もいけなかったのが心残りとなった。
(後述するが、メイハネは新市街の方にたくさんあった)


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トルコでよく見かけるこちらのワイン、ANGORA。
35TLで飲んだけれど、楽天ショップみると1365円orz・・・・
産地で飲む方がはるかに高い。恐るべし、酒税・・・・。
調べてみたものの、トルコの酒税のパーセンテージが分からなかった。
この調子でいくと、ワインの半分くらい酒税なのかしらね。


トルコはワイン発祥の地ともいわれているのに、実に残念。

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で、地元民向けのスーパーにて。
きゃあぁぁ、ワインだぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
と、嬉々として接近する私。

昨日は店で飲んだから馬鹿高い値段だったんだろうと思う。ここなら、わっ、トルコワイン安うい!!ってなるかなと思いきや。

軒並み20~30リラ台。
高けえよ。(←人格崩壊)

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前日に飲んだANGORAは、店頭価格15.90リラ。
楽天ショップよりやっと安い値段に遭遇できた。


トルコ人の平均月収は1500TL前後だという。
それを考えると、市井の人々はワインは常飲できないだろうなぁ。

てか、そこまでしてのみたいと思わない文化なのだろう。



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後日、イスタンブールの新市街で入った店のワインリスト。
ANGORAが・・・・、驚がくの80TL~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!
ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ。


私、人懐こいトルコ人も好きだし、トルコ料理も好き。特にイスタンブールは歴史的なこと、風景など含めて本当に大好き。
しかし、この全体を通してワインの馬鹿高さを考えると、絶対トルコには住めないなぁと思う。

ビールは500mlで店頭価格3.5TLお店でのんでも8TLくらいで、ビールの方が比較的マシな値段だったので、イスタンブール滞在中はビール率がたかかったかな。




で、このあとの滞在でワイン売っているのを見かけたら注意深く見てたけど、なんか、やっぱり、トルコってワインの種類少なーーーー。
トルコワインなら、全種類コンプリートできそうな気がする。


そんな中、唯一8リラ(400円)という激安ワインを発見し、恐る恐る買ってみる。
それは、Rちゃんのイスタンブールラストナイトに私の部屋で二人でのんだ。

イスタンブールの最後の夜は、お魚の美味しいレストランで、(高かろうが)白ワインのんでさ、ぱーーーっとやろうよ!!!
って、決めてたものの、いかんせん、セリン先生の料理教室が午後になってしまい、我々の予定が狂いまくった結果、夕食時になってもおなかがすかずレストランでの食事は断念したのだった。
 仕方ないので、グランドバザールから引き揚げたあとは、またまたハマムでひとっ風呂あびて、湯上りビール&安ワインを飲むという、まさかの展開に。




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つまみ、もとい、メゼは料理教室で作ったセリン先生のお料理。
冷めても美味しいものばかりでワインも進んじゃう。


しかし・・・・・・。たった数日なのに、随分酒量が減ったので、ちょっとのワインで酔っぱらってしまう。


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後日、料理用のメモノートを見返すとこんな文言が。

「ふた杯で 満足を知る トルコの夜(よ)」

一句詠んであったorz
五七五に込めた思いが、ワインのこと(笑)


Rちゃんは明日、帰国。日本帰ったらワインがぶ飲みできるねぇ(笑)
のこりの6日間は私一人のイスタンブール食探訪の旅が続きます。
by buonaforchetta2 | 2013-02-14 10:39 | トルコ | Comments(2)
Commented by muchasflores at 2013-02-14 16:23
安くて美味しい酒なしごはんか?高くてそこそこの料理で酒付きごはんか?う~ん、自分の事のように真剣に悩んでしまった・・
酒は飲みたいけど、コスパが悪いのは気分がすぐれないしー、結局、酒とつまみを買ってホテルで飲むのが良い選択?Rちゃんとの最後の夜は良かったんでないかい?
Commented by buonaforchetta2 at 2013-02-15 08:20
muchasfloresさん
正解!
Rちゃん帰った後は、ロカンタ(惣菜屋)でご飯かって、お部屋でビール飲みながらお食事してました。
女一人、オヤジが集う店で食事をするのって、結構浮くってこともあったのですが。
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