アニータさんにはお菓子もいっぱい教わっています。
時期が時期なのでクリスマスのお菓子がリストアップされます。
結論から言うと、
「12月の女子会はとりあえず乾杯はメリクリ〜〜!?って言っておこ★」的な日本人のチャラチャラしたクリスマス感からすると、イタリアは全体的に、そしてカラブリアはさらに絶望的に地味なクリスマスのお菓子しかアリマセン!
モスタッチョーリもそのひとつ。
見た目もモサいけど、名前もモサい。
(味は美味しいです、ハイ)
モスタッチョーリの名前の由来、モストは、カラブリアではイチヂクを煮詰めたシロップの事。
液状になるまでひたすら煮詰めるそうで、我々からするととても貴重な食材のように思えますが(実際そうですが)、
元々はハチミツも購入できない貧しいカラブリアの農民が使っていたものだそう。
なんか、、、、モサイって言ってゴメン。。。。。
こちらのドーナツも、材料は小麦粉、ジャガイモと質素な食材ながらも立派なクリスマスの食べ物。
かつて、どんなに貧しい人でも準備ができるクリスマスの料理だそうです。
カラブリアは特にそういった理由から来る、実にシンプルなクリスマス料理やお菓子が多く、
実にクリスマスがいかに重要で厳かな日か、質素な料理を通じて痛感します。
実は2009年にカラブリアに来たことがあって、その時に同じような理由で私のクリスマス観がガラッと変わった事は今でも忘れられません。
↓その時の記事
もうさ、食べ方も分かんないのにクリスマスだからって、とりあえず、まるごとローストターキーとか買ってゴメンって思うでしょ!?
クリスマスだしがんばってオシャレしてみた♪のはトゥルディッリさん達。
生地を小さく切って油で揚げてハチミツをかける、、、と言うお菓子はナポリやシチリアにも別の名前で存在してます。
が、こちらのトゥルディッリさんはニョッキサイズはある横綱級サイズ。
ニョッキ板で作るし、見た目はほぼニョッキです。
重そうに見えるんだけど、カリントウみたいで止まらなくなるお菓子です。
他、サクサク感たまらないジャム入り揚げ菓子など。
揚げてる率ハンパないカラブリアのお菓子さん達でした。
ある日、アニータさんの住む街、チェトラーロのお菓子屋さんに行くと、キラキラデコレーションが!!
北イタリア発祥のパネットーネがデデン!と幅を利かせていました。
更に店内に並ぶ美しいお菓子は、全てナポリかシチリアの伝統菓子ばかり。
愛すべきおぼこいカラブリア菓子はここでは、地元でさえ1mmも入る余地がなく、勝手に寂しい気分になりました。
が、地元ゆえにきっとこれらは、これからも家庭内で大事にひっそりとレシピが受け継がれていくのでしょう。
思いっきりディスってしまったけど、カラブリアのお菓子、どれも美味しいものばかり。
今後レッスンでご紹介していきますね。